温泉分析書
●温泉の成分
1.源泉名南勢桜山温泉 温泉名くじらの湯 温泉位置三重県度会郡南勢町大字神津佐字中河内427番地
2.泉質アルカリ性単純温泉
3.泉温38.2℃(調査時における気温30.8℃)
4.温泉の成分
(1) pH値8.6
(2) ラドン(Rh)含有量 5.4×10CI/kg(1.4M・E/kg)
(3) 試料1kg中の成分、分量及び組成
ア)陽イオン
成分 | ミリグラム(mg) |
ミリバル(m val) | ミリバル%(m val %) |
リチウムイオン | 0.6 | 0.09 | 1.20 |
ナトリウムイオン | 167.0 | 7.26 | 96.54 |
カリウムイオン | 1.8 | 0.55 | 0.66 |
マグネシウムイオン | 0.1 | 0.01 | 0.13 |
カルシウムイオン | 1.6 | 0.08 | 1.06 |
第一鉄イオン | 0.8 | 0.03 | 0.40 |
陽イオン計 | 171.9 | 7.52 | 100.00 |
イ)陰イオン
成分 | ミリグラム(mg) |
ミリバル(m val) | ミリバル%(m val %) |
フッ素イオン | 9.0 | 0.47 | 6.42 |
塩素イオン | 12.1 | 0.34 | 4.64 |
硫酸イオン | 5.2 | 0.11 | 1.50 |
炭酸水素イオン | 362.4 | 5.94 | 81.15 |
炭酸イオン | 13.8 | 0.46 | 6.28 |
陰イオン計 | 402.5 | 7.32 | 100.00 |
ウ)遊離成分 非解離成分
成分 | ミリグラム(mg) |
ミリモル(m mol) |
メタケイ酸 |
31.5 |
0.40 |
メタホウ酸 | 3.3 | 0.08 |
非解離成分計 | 34.8 | 0.48 |
溶存物質(ガス性のものを除く):0.61g/kg
溶存ガス成分
成分 | ミリグラム(mg) |
ミリモル(m mol) |
遊離性二酸化炭素 | 1.3 | 0.03 |
溶存ガス成分計 | 1.3 | 0.03 |
成分総計:0.61g/kg
ウ)その他微量成分(mg/kg)
ストロンチウム - 0.012 | マンガン - 0.025 |
亜鉛 - 0.005 | 胴 - 検出せず |
総ヒ素 - 検出せず | アルミニウム - 検出せず |
総水銀 - 検出せず | 鉛 - 検出せず |
5.温泉の分析年月日 平成5年8月24日
6.分析者三重県衛生研究所
●禁忌症・適応症及び入浴の注意
1.浴用の禁忌症
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)。
2.浴用適応症
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、 痔病、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進。
3.入浴の方法及び注意
(1)温泉療養を始める場合は、最初の数日の入浴回数を1日当たり1回程度とすること。その後は1日当たり2回ないし3回迄とすること。
(2)温泉療養のための必要時間は、おおむね2ないし3週間を適当とすること。
(3)温泉療養開始後おおむね3日ないし1週間前後に湯あたり(湯ざわり又は浴用反応) が現れることがある。「湯あたり」の間は、入浴回数を減じ又は入浴を中止し、湯あたり症状の回復を待つこと。
(4)以上のほか、入浴は次の諸点について注意すること。
ア)入浴時間は、入浴温度により異なるが、始めは3分ないし10分程度とし慣れるに従って延長して良い。
イ)入浴中は運動浴の場合は別として一般には安静を守る。
ウ)入浴後は、体に付着した温泉の成分を水で洗い流さない。(湯ただれをお越し易い人は逆に浴後真水で体を洗うか、温泉成分を拭き取るのが良い)
エ)入浴後は湯冷めに注意して一定の時間安静を保つ。
オ)次の疾患については、原則として高温浴(42℃以上)を禁忌とする。
A.高度の動脈硬化 B.高血圧症 C.心臓病
カ)厚い温泉に急に入るとめまい等を起こすことがあるので十分注意する。
キ)食事の直前・直後の入浴は避けることが望ましい。
ク)飲酒しての入浴は特に注意する。
4.飲用の禁止 浴槽内の温泉の飲用は、原則として禁じる。
5.禁忌症状決定年月日 平成8年3月29日 三重県